ビズリーチキャンパスは、高学歴の就活をさらに有利にするサービスです。
表向きの顔は『OB訪問仲介サービス』
一定数のOBが登録している大学の学生のみが利用可能で、面倒なOB訪問をワンタッチで行うことができます。
裏向きの顔は『高学歴限定の就活サイト』
「一定数のOBが登録している」という名目で、MARCH関関同立以上の学生だけに登録を絞り、高学歴の学生に様々な優遇選考を提供してくれます。そして、参加している企業は大手優良企業ばかりです。
ただ、そういった裏の顔もあるため、ビズリーチキャンパスの評判や使用感はあまり表に出てきません。
そこで今回は、
以上4つに分けて、ビズリーチキャンパスの全てを解説します。
ビズリーチキャンパスの概要とメリット
そもそも、ビズリーチキャンパスはどんなサービスなのか。
ビズリーチキャンパスを構成するポイントは以下の3つ。
- 高学歴限定のOB訪問サービス
- 表の顔は「OB訪問を簡単にするサイト」
- 裏の顔は「高学歴限定の就活サイト」
1つずつ、詳しく解説します。
高学歴限定のOB訪問サービス
ビズリーチキャンパスは「高学歴限定の無料OB訪問サービス」です。
対象校は以下の37校。大体、MARCH関関同立以上です。
【登録可能大学】
早稲田大学、慶応義塾大学、大阪大学、東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、名古屋工業大学、九州大学、九州工業大学、東京理科大学、中央大学、青山学院大学、明治大学、法政大学、立命館大学、立教大学、同志社大学、神戸大学、上智大学、関西学院大学、北海道大学、関西大学、大阪市立大学、大阪府立大学、学習院大学、国際教養大学、国際基督教大学、滋賀大学、首都大学東京、千葉大学、東北大学、筑波大学、広島大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立命館アジア太平洋大学
(登録数が多い順)
以上37校の学生のみが登録可能で、自校のOBにボタン1つで簡単にOB訪問が可能になります。
表の顔は「OB訪問サイト」
ビズリーチキャンパスの表の顔は、言うまでもなく「OB訪問」です。
【OB訪問とは】
興味のある企業に所属する卒業生を訪ねること。
説明会や資料では分からない、実際の仕事内容や社内の雰囲気を知って、一歩進んだ企業研究を行うことが目的。
OBの連絡先は大学のキャリアセンターでも知ることができますが、
- 在校生サイトでOBを検索
- 窓口で連絡先を受け取る
- 個人情報保護のためにその場でメモ
- OBにメールする
以上のように、少々面倒くさい。
ところが、ビズリーチキャンパスに登録しておけば、自校のOBが一覧で表示され、
個別ページから「話を聞きたい」を選択するだけでOB訪問の申し込みが可能です。
キャリアセンターでOBを探すより圧倒的に簡単なのが魅力と言えます。
裏の顔は「高学歴限定の就活サイト」
ビズリーチキャンパスの裏の顔は「高学歴限定の就活サイト」です。
そもそも、OB訪問の仲介サービスでは利益を上げることが出来ません。学生からはお金を取らず、企業からもお金を取らない。営利企業がそんなサービスを提供する訳がないのです。
そして、ビズリーチキャンパスを運営する「ビズリーチ」は、元々「高収入に特化した転職サイト」として急成長を遂げた企業。
となれば、ビズリーチキャンパスは「高学歴に特化した就活サイト」と考えるのが自然です。高学歴の学生を企業に斡旋する代わりに、企業から対価を受け取る訳ですね。
その証拠に、「OB訪問サイト」と銘打っているにも関わらず、
- 「企業公認のOB」が登録されている
- スカウトサービスが存在する
- ビズリーチキャンパス限定のインターンを主催
と、内定に繋がるようなサービスが多数存在します。
もちろん、「高学歴限定の就活サイト」なんて堂々と宣伝する訳にはいかないので、「一定数のOBが存在する大学しか登録できない」としている訳ですね。
そうでなければ、卒業生数が圧倒的に多い「日本大学(学生数7万人)」や「近畿大学(学生数3万人)」を除いて「九州工業大学(学生数7千人)」や「名古屋工業大学(学生数5千人)」が登録されているのはあまりにも不自然です。
ビズリーチキャンパスから内定に繋がる3つのサービス
ここからは、ビズリーチキャンパスの裏の顔である「高学歴限定の就活サイト」の部分について解説します。
ビズリーチキャンパスから内定に繋がるサービスは、
- 企業公認のOB(リクルーター)
- スカウトサービス
- ビズリーチキャンパス限定のインターン
この3つです。
これらのサービスが必ず内定に繋がる訳ではありませんが、あなたの行動次第では3年次に早期内定を獲得することも可能です。
企業公認のOB(リクルーター)
ビズリーチキャンパスに登録しているOBは、
- 個人的に登録したOB
- 企業公認で登録したOB
以上2つに分けられます。そして、企業公認のOBはリクルーターとしても活躍している可能性が高い。
【リクルーターとは】
所属企業からの依頼を受けて学生と接触する社員のこと。
通常のOBよりも企業や業界への理解が深く、就活序盤には率先して会うべき存在。
また、一部のリクルーターは「面接の個別対策」「一次選考免除」などの特別な権限を与えられている。
リクルーターと出会うことで内定に直結する訳ではありませんが、内定までの道が短くなるのは確実です。
スカウトサービス
ビズリーチキャンパスには「スカウトサービス」が存在します。
【スカウトサービスとは】
企業から学生へ連絡して選考が進むサービスのこと。
就活の多様化によって生まれた採用形態の1つで、上手く利用すれば労せずして内定を得ることができる。
もちろん、誰にでもスカウトがやってくる訳ではありません。
ビズリーチキャンパスには大学名以外にも、
- 所属団体
- 学問経歴
- 留学経験
- インターンの有無
- 志望業界
- 自己PR
など、様々な入力項目が存在するため、それらの項目を総合的に加味してスカウトが送られます。
また、これらの項目は会員登録時に表示されますが、登録後はいつでも編集できるため焦る必要はありません。
ただ、なるべく早い段階で埋めておきましょう。
ビズリーチキャンパス限定のインターン
今やインターンで選考が優遇されるのは常識です。
【インターンとは】
職業体験のこと。
本来は入社前のミスマッチを防ぐ意味合いが強かったが、現代就活においては選考の一部分として利用されることが多い。
優遇の内容は企業によりますが、
- 早期内定
- 一次(二次)試験の免除
- インターン生限定の選考コース
と、参加して損をすることはありません。
日程が合うのであれば、志望企業のインターンにはなるべく参加しておきましょう。
ビズリーチキャンパスのデメリット
メリットだらけのようにも見えるビズリーチキャンパスですが、デメリットも存在します。
代表的なデメリットは3つ。
- 一部の大学生しか登録できない
- 有効登録期間が短い
- 登録が少し面倒くさい
それでは、1つずつ見ていきましょう。
一部の大学生しか登録できない
繰り返しになりますが、ビズリーチキャンパスに登録できるのは以下の37校です。
【登録可能大学】
早稲田大学、慶応義塾大学、大阪大学、東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、名古屋工業大学、九州大学、九州工業大学、東京理科大学、中央大学、青山学院大学、明治大学、法政大学、立命館大学、立教大学、同志社大学、神戸大学、上智大学、関西学院大学、北海道大学、関西大学、大阪市立大学、大阪府立大学、学習院大学、国際教養大学、国際基督教大学、滋賀大学、首都大学東京、千葉大学、東北大学、筑波大学、広島大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立命館アジア太平洋大学
(登録数が多い順)
そして、「高学歴限定の就活サイト」である限り、今後、他の大学が導入される可能性は低い。
強いて言えば、同等の偏差値を持ちながら登録されていない、
- 金沢大学
- 信州大学
- 岡山大学
などの「地方国立大学」は体裁が整い次第追加されていくかもしれません。
有効登録期間が短い
ビズリーチキャンパスの有効登録期間は、
- 学部生3年4月〜3年3月
- 院生1年4月〜1年3月
以上の1年間だけです。
尤も、単純なOB訪問サイトとしては1年生から4年生まで登録可能です。ただし、就活サイトとしては話が別。
ビズリーチキャンパスに限った話ではありませんが、「スカウト」や「早期内定」は3年生(院1年生)にしか提供されないのです。
1年生、2年生はちゃんと卒業するかも分からず、能力を見定めるには早すぎる。4年生には本選考があるからスカウトを出す意味がない。
そのため、ビズリーチキャンパスは3年4月〜3年3月の間に登録する必要があるのです。
登録が少し面倒くさい
最低限の登録自体は簡単ですが、スカウトを受けようと思うと少し面倒くさい。
【登録に必要な最低限の情報】
- 大学名
- 学部学科
- 学籍番号
- メールアドレス
- 電話番号
【スカウトを受けるために必要な情報】
- 出身高校
- ゼミ・研究室
- 学生経験
- 所属団体
- インターン経験
- 英語レベル
- 自己PR
どの項目を重視するかは企業に依りますが、可能な限り埋めておくのが正解です。
よくある質問集
ここからは、ビズリーチキャンパスに関するよくある質問に回答します。
随時追加していきますので、気になることがあればコメント欄にどうぞ。
どうやって登録するの?
ビズリーチ・キャンパス公式サイトから「webで学生登録」を選択します。
その後、
- 大学名
- 学部学科
- 学籍番号
- メールアドレス
- 電話番号
などを入力していきます。
また、ビズリーチキャンパスには「Web版」と「アプリ版」の2つがありますが、基本的にはWeb版がおすすめです。
と言うのも、リクナビやマイナビを中心に、就活サイトの会員登録は「gmail.com」や「icloud.com」などの複数端末で確認できるアドレスでWeb登録をするのが基本。そのため、ビズリーチキャンパスだけをアプリ登録すると、大切な連絡を見逃すことになってしまいます。
本当に内定が取れるの?
内定が取れるかはあなた次第ですが、内定を取れるチャンスは確実に広がります。
繰り返しになりますが、ビズリーチは営利企業です。利益を生まないサービスは展開されず、「OB訪問サービス」が利益を生むことはない。
あくまでも、
「ビズリーチキャンパスを使って新卒人材の獲得」
にならなければ企業はお金を払ってくれないのです。
そのため、今後は内定獲得に繋がる新しいイベント、スカウト、インターンなどが増えていくでしょう。
ニクリーチとどう違うの?
ニクリーチは、ビズリーチが運営するスカウトサービスの1つです。
ビズリーチキャンパスとは違い、大学名による登録制限がないため、あらゆる大学に所属する学生が登録することができます。
運営会社が同じということもあり、一部のイベントは被っていますが、ビズリーチキャンパスに登録できる学生であればニクリーチに登録する必要はありません。
反対に、
「ビズリーチキャンパスに登録したいけど、対象校に入ってない」
という人はニクリーチに登録しておくと良いでしょう。
どんな企業が登録されているの?
OBの所属企業は大学によって異なるので一概には答えられませんが、ビズリーチキャンパスが主催している就活イベントには、
- 三菱商事
- 三井住友銀行
- JAL
- 電通
- ソニー
- サイバーエージェント
- ワークスアプリケーションズ
- リクルート
- マッキンゼー
- etc
と名だたる大手有名企業が並んでいます。
学歴フィルターをきっちりかけるような企業が登録している訳ですから、あまり小さな企業は参加していないのは当然です。
ビズリーチキャンパスの評判はどう?
はっきり言って、ビズリーチキャンパスの評判や使用感はあまり流れていません。
理由は非常にシンプルで「本選考外での優遇は他言できないから」です。
そもそも、経団連の倫理憲章では「選考は4年生の6月以降」と決まっています。そんな決まりをキッチリ守っている企業は少ないのですが、大企業である以上堂々と破ることはできません。
そのため、「早期内定」や「非公式ルートでの優遇」を受けた学生には、「選考の内容や詳細を他言しないこと」という項目を含んだ内定承諾書にサインをさせるのです。
そういった流れもあって、ウェブ上にはビズリーチキャンパスの評判はほとんど存在しません。
あるのは、「ビズリーチキャンパスに登録したいけど、対象校に入っていない…」という悲痛な叫びだけです。
このイベントなんだけど
色々興味あって、東京でもわざわざ行きたいって思ったのに
ビズリーチキャンパスのサイトのにまだ神戸女学院大学が載ってないから応募すら出来ない。
なんという格差😔入った大学間違えたなって、また思った。
それと、なんで全大学生が応募できる仕組みにしないの?🤔 pic.twitter.com/Q9zQYSQ9zI— alisa (@10alisound6) 2017年9月30日
就活オススメサイトに「ビズリーチ・キャンパス」ってのがあったから登録しようとしたら早慶以上+東京理科大生向けのみで泣いた
— Hiroaki (@carota1226) 2017年1月10日
まとめ
ビズリーチキャンパスは、「OB訪問」を中心に、
- スカウトサービス
- 限定のインターン
などの内定に繋がるサービスを提供しているサービスです。
対象校が少ないのは欠点ですが、
「対象校に含まれていて、上位企業を狙っている」
ならば登録しておいて損はありません。
また、ビズリーチキャンパス以外の内定に繋がる就活サービスに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
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