こんな質問を頂きました。
いつも拝見しております。
地方国公立大学の◯◯と申します。
現在就職活動をしていて、悩んでいることがあり、
質問したくメールいたしました。
それは企業選びの理由に彼女のことを考慮してもいいのか
ということです。
と言いますのも現在、
就職活動の軸のひとつに
「地元の企業で働きたい」ということがあり、
その理由の大部分が
「彼女が公務員志望で、地元に残ることを考えているから」
です。
今お付き合いをしている彼女とゆくゆくは結婚したい
という思いを持ちつつ、
「いずれ別れるかもしれないのに視野を狭めてもいいのか」
という思いもあって悩んでおります。
長々となってしまい、大変恐縮なのですが
回答いただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。
良いことです。
パートナー選びは人生に大きな影響を及ぼします。相手のことを考慮して企業を選ぶのが悪いことのはずがない。
ただ、現実的な話ならば です。
現実的な2つの条件
パートナー選びは人生に大きな影響を与えますが、企業選びも人生に大きな影響を与えます。
生涯年収は億単位で変わり、勤務地によって住む場所が変わり、同僚によって一生付き合う人間が変わる。
そんな重要な選択を学生気分で行うこと、それはただのバカです。
繰り返しになりますが、「恋人のため」を企業選びの軸に据えるのは悪いことではありません。
ただし、以下に挙げる現実的な2つの条件を忘れないでください。
- 結婚は共通の認識なのか
- 自分の気持ちは絶対に変わらないのか
1つずつ見ていきましょう。
結婚は共通の認識なのか?
大学生はこのあたりの認識に疎い。一見、仲が良いように見えても、
男子:卒業して3年くらいしたら結婚だな…
女子:卒業を機に別れよっかな…
なんてカップルも数えきれません。そのおかげで卒業前後には日本中で数えきれない男女がモメています。
必ず、2人で話し合ってください。
「自分は結婚したいと考えている。だから就職も地元でするつもりだ。君はどうだ?」と。
大切なのは「自分は結婚したいと考えている」としっかり自分の気持ちを伝えること。ここを恥ずかしがって、
「結婚する気ある?」
みたいな相手に答えを委ねるような言い方にすると、ケンカになります。
そして、この話し合いすら出来ないような関係性なら、恋人の存在は就活に混ぜ込まない方が良い。
自分の気持ちは絶対に変わらないのか?
「好き」の気持ちって「世界で1番好き」ではあることは非常に稀です。
大体の場合「出会った人の中で1番好き」です。
そのため、環境が変わった直後に大抵のカップルは別れてしまいます。
あなたが好きな相手は「100人の中でナンバーワン」なのです。出会いの数が増えて、200人、300人、そして1000人になっても「1番好き」であることに自信が持てますか?
特に、結婚を考えている相手が「初めて付き合った相手」であった場合、盲目になっている可能性が高い。
卒業してたくさんの異性を見ているうちに、驚くほど簡単に恋が冷めてしまうことも少なくありません。
よく考えるのです。
あなたの恋心は「出会った人の中で1番好き」でしょうか?
それとも、今後どんな人間が現れても変わらない「世界で1番好き」でしょうか?
まとめ
就活の軸に恋人を据えるのは悪いことではありません。
「学生時代から付き合っている相手と結婚」は理想的なコースの1つです。
ただ、「就職」は非常に現実的な選択。その選択をふわふわな状態で決めるのはただのバカです。
- 結婚は共通の認識なのか
- 自分の気持ちが変わらない自負はあるか
この2つを考えてみてください。