あなたは、企業側が何を基準に採用を決めているか知っていますか?
もちろん、「具体的に何を求めているのか」は企業に依って異なります。そのため、「○○だったら内定!」なんて単純な答えは存在しません。
しかし、
「採用基準で重視する項目は何ですか?」
という問を企業側に投げかけたとき、トップ3の項目は毎年同じなのです。
そこで今回は面接官は学生の何を見ているかをじっくり解説します。
新卒就活の採用基準
「企業側は学生のどこを見ているか」
この質問に対する答えを知るためには、客観的なデータを見るのが分かりやすい。
リクルートキャリアが実施している採用担当者と就活生へのアンケート『就職白書』より、
「企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目(複数回答可)」です。
企業の重視している項目は、
- 人柄 92.9
- 自社への熱意 76.1
- 今後の可能性 68.8
この順番。
対して、学生がアピールしている項目は、
- 人柄 47.3
- アルバイト経験 39.5
- 所属クラブ・サークル 27.6
と、企業側と学生側では意識の差が見てとれます。そして、学生がアピールする項目は毎年少しずつ変わりますが、企業が重視するトップ3は不変の項目なのです。
では、企業側が重要視する採用基準「人柄」「熱意」「可能性」とは具体的に何を指すのか。
1つずつ解説します。
【人柄】「学生時代に頑張ったこと」はどうでも良い
「学生時代に最も頑張ったことは何ですか?」
「アルバイトは何をしていましたか?また、そこではどんなポジションでしたか?」
誤解を恐れずに言えば、質問の答え自体はどうでも良いのです。
ボランティアサークルだろうが、サークルの会長をやっていようが、バイトリーダーでもどうでも良い。学生時代に特殊な経験をしている人間なんてほとんどいないのですから。
大切なのは、それらを通して、
- どう考えたのか
- どんな風に話すのか
です。
90%以上の企業が「人柄」を重視しているにも関わらず、「あなたの人柄はどうですか」なんて聞いてくる企業は存在しません。
定番の質問や何気ない雑談から「人柄」を見抜こうとしているのです。
【熱意】内定辞退だけは避けたい
企業からすれば「内定辞退」って本当に痛手なんです。
企業を存続させるためには、一定の新入社員は必要不可欠です。ところが、優秀な学生は他の企業も欲しがる。10人に内定を出したのに、10人とも他の企業に入社してしまえば企業を存続させることが出来ないのです。
だから、企業側は学生の熱意、言い換えれば「本当に入社するかどうか」を重要視します。
基本的には、面接での会話から熱意をチェックしますが、
- ESを提出する早さ
- 個別説明会の参加有無
- インターンの参加有無
- OB訪問の有無
なども判断の一助にすることも多い。
【可能性】「鍛えれば伸びる」がポイント
「可能性」とは「基本」です。
- 挨拶は出来るのか
- 人の目を見て話せるか
- 入退室のマナーは大丈夫か
- 清潔感はあるか
- スーツはビシッと着こなせているか
- etc
これらの「基本」が出来ていると、企業側は安心するのです。
「あぁ、こいつは基本が出来ている。鍛えれば伸びる可能性を持っているな」と。
そして、多くの就活生は、企業側が求める「基本」が出来ていません。
例えば、男子学生のネクタイは大抵ゆるい。以下の画像くらいにキュッと結ぶのが正しい。
ところが、学生は思ってしまうのです。
「いいじゃんそのくらい。大した問題ないでしょ」
そう、大した問題ではないのです。だけど、あなただって中年世代のファッションセンスは理解できないのではありませんか?両親の顔文字の使い方に違和感を感じることは?
「何を重要視するか」は、世代や場所に依って様々です。そして、新卒就活においては、学生の立場の方が弱いのは否定できない。
基本を意識するのです。
企業側の、おっさん世代が考える「基本」を。
まとめ
新卒採用において、企業が重視するポイントは三つ。
- 人柄
- 熱意
- 可能性
「学生時代に頑張ったこと」や「アルバイト経験」「サークル経験」が無駄な訳ではありませんが、それらの体験そのものが評価されることは少ない。
内容よりも、それらを話している自分が、相手にどんな印象を与えるかを意識してみてください。
また、
「就活では絶対に失敗したくない!」
「早期内定の獲得を目指したい!」
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