大学生が騙される投資詐欺とは｜SNSで「稼ぎ方教えます」と宣伝している人のカラクリを解説

「稼ぎ方、教えます」という言葉に騙されて、数十万円を失う大学生が増えています。

あなたも見たことがあるかもしれません。

ツイッターやインスタグラムなどで、派手に豪遊している「自称・大学生起業家」を。彼らは高級品や一流ホテル、札束の写真をSNSにアップして、文末にはこう付け加えます。

「稼ぎ方、教えます。連絡ください」

画像は加工済み

大抵の大学生は分かっています。きっと、あなたも分かっているでしょう。

「そんな上手い話はない」のです。

そうです。彼らは本当に儲けている訳でもなく、あなたに稼ぎ方を教えてくれる訳でもない。あなたからお金を騙し取ることが目的です。

だけど、詐欺師の手口は年々巧妙になり、騙されて大金を失う学生が減ることはありません。

せめて、このページを見た人が騙されないようにSNSに蔓延する「稼ぎ方、教えます」のカラクリを解説します。

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SNSに存在する「投資詐欺」のカラクリ

投資詐欺は「稼いでいるフリをして、稼ぐ方法を売る」を基本戦略としています。

つまり、稼いでいるのは"嘘"なのです。

ツイッターやインスタでド派手な生活をしている様に見せて、大学生からの注目を浴びるのも作戦のうち。そうやってフォロワーを集めて、

「稼ぐ方法（50万円）」

を売り込むのが目的です。

もちろん、いきなり50万円の商材を売ろうとしても成功しないので、実際には、

1. 無料のセミナーに招待される
2. セミナーで情報を小出しにされる
3. 本当に稼ぎたいなら50万円で買え

みたいな段階を踏むことが多い。

そして、言うまでもなく「稼ぐ方法（50万円）」を実践しても稼ぐことは出来ません。

年々被害者は増えていますが、詐欺として立件できるかは難しいところ。本当に悪質なグループほど、法律のギリギリを走り抜けています。

儲かっているように見えるのは何故？

「儲かっている"フリ"をするための商材」も売っているんです。

詐欺界隈の有名な言葉に、

というものがあります。

さて、先ほど「儲かる方法（50万円）」を買った大学生は困ってしまいます。だって、50万円も出したのに、ちっとも投資で儲けることが出来ない。

ここで手を引けば被害は少ないのに、もう1度詐欺師に相談してしまうのです。

「何か良い方法はないですか？」って。

優しい詐欺師はとても親切です。大学生に新しい「儲かる方法その2（50万円）」を売ってくれます。今度は、こんな内容です。

そう、SNSで一生懸命「儲かっている"ふり"」をしている学生たちも、もともとは被害者なのです。

ここからの転落ぶりは目も当てられません。

2度騙されるやつは何度でも騙されます。無限に出てくる「儲かる方法その3」「儲かる方法その4」にも手を出し続け、ある学生は親に泣きつき、ある学生は風俗に、ある学生は学生ローン漬けになります。

手法は使い古され漫画にもなっていますが、年々巧妙化され、被害者が減ることはありません。

ビジネスがどうの意識高い系の正体はこれです pic.twitter.com/ofNIlv4x4M

— 犯人は日下部誠 (@kugitoratora) 2016年9月11日

詐欺に騙されないための方法

「稼ぎ方教えます」という人には近づかないことです。

そもそも、全てのビジネスは有限です。八百屋は町内に1つしかないから儲かります。同じ町内に八百屋が100軒も出来たら全員で共倒れになってしまう。

それでも教えてくれるのは、

「あなたに稼ぐ方法を教えるのが『稼ぐ方法』だから」

です。

もちろん、「投資」そのものは21世紀を賢く生きるために必要な技術です。

だけど、ツイッターやインスタでお金持ち自慢をしている人にホンモノはいません。目先の欲に騙されないよう、お気をつけください。

まとめ

「稼ぎ方、教えます」は全て悪質なものだと考えて問題ありません。

彼らが提示する手法は「投資」や「仮想通貨」「転売」と様々ですが、全ての共通点は「稼ぐために、高額な『何か』を売り込まれる」ということ。

繰り返しになりますが、真っ当なビジネスならば稼ぎ方を教えることはあり得ない。

もし、あなたが投資で儲けたいのであれば、

• FX（外国為替取引）
• 株式投資

などの真っ当なものを地道に学ばなければいけません。